友達の家に泊まりに行く時のマナー

楽しい「おうち女子会」のために

自宅に友人を招いて気兼ねなく飲食をする「宅飲み」が流行ってもう何年にもなりますが、女子会の会場としても友人の家は大人気の場所です。

地方出身で一人暮らしをしながら仕事をしているという人などは、親しい友人とのお泊り会はとても楽しいものですよね。

おしゃれなお店での女子会も楽しいですが、自宅なら時間制限を気にすることもありませんし、外ではちょっとしにくいプライベートな会話も遠慮なくしていくことができます。

気楽に過ごすことができるのが「おうち女子会」の一番のメリットですが、それでもやはり友人の家ということで最低限の節度は守るようにしたいところです。

招く側にとっては家の中を細かく見られてしまうかもしれないというちょっとした不安もありますから、いくら親しい友人といっても自宅と勘違いしてくつろぎ過ぎないようにすることが大事です。

小中学生の頃に友達の家に遊びに行っていたときと同じように、一人暮らしの同性の友人の家でも最低限度の他人の家で過ごすときのマナーは頭に入れて行動するようにしましょう。

プライバシーに触れるところには近づかない

友人の家に行くときに一番に守りたいのが「勝手に家のものをいじくりまわさない」ということです。

このあたりの感覚はどうも育ってきた家庭の様子や親からのしつけの強さでかなり変わってくるようですが、人によっては他人の家という感覚がまるでないかのように室内のものを勝手に使うことに抵抗感を覚えないこともあるようです。

冷蔵庫やタンス、クローゼットの中などはかなりプライバシーに関わるものが収納されているものなので、許可無く勝手に開けるというのはマナー違反です。

いくら「家にいるのと同じように使っていいよ」」と言われても、一応は開ける前に一言許可をもらうようにしましょう。

お泊りをするとなるとお風呂を借りたりすることもあるでしょうが、その場合もタオルやシャンプーなど用具を使うときにどれを使っていいかきちんと聞いておくようにしましょう。

ましてその家の主が入浴や買い物なので一時的に留守にしているときに家探しをするなんていうのはもってのほかです。

気にしていないような人であっても案外いつもと自宅の様子が違っていることに気がついていたりするものなので、勝手に何かいじりまわしたというのはすぐにばれてしまったりします。

つまらないことで友情にヒビを入れないためにもきちんと相手の生活を尊重する心は忘れないようにしましょう。

周囲への配慮も忘れないように

仲の良い友人同士ともなると、ついつい夜遅くまで会話が盛り上がってしまったりします。

このときに充分注意をしておきたいのが周辺の住宅への音や振動の影響です。

一人暮らしの人となるとほとんどの場合マンションやアパートの集合住宅に住んでいることと思いますが、室内で出した音がどの程度周囲に響くかはそこに住んでいる人でないとわかりません。

自宅が角部屋や近くの部屋の音が聞こえにくいところに住んでいるという人などは、壁や床の薄い部屋ではかなり音が筒抜けになるということが理解しにくかったりします。

古い木造住宅などになると閉めきっていても会話の内容が隣に筒抜けなんてこともよくあるので、のちのちその部屋の友人が周囲から文句を受けないためにも夜中の物音には充分に注意してあげましょう。