デートDVって何?

デートDVとは?

そもそもDVとは「ドメスティック・バイオレンス」の頭文字を取ったもので、家庭内暴力を意味します。
DVは、婚姻・内縁関係にある相手から暴力を振るわれることを指すことが多いです。
一方で、交際中の相手から暴力を受けることを、「デートDV」と呼んで区別します。

「暴力」とは、単に殴られたり蹴られたりといった身体的に傷つけられることだけを指すのではありません。
大声で怒鳴られる、嫌なことを言われる、脅されるのも精神的な暴力です。
好きな人と交際して楽しいはずなのに苦痛を感じているなら、デートDVを受けているのかもしれません。

デートDVの内容とは?

交際中の相手から体を傷つけられたり、痛い・苦しいと思うようなことをされたらデートDVです。
交際しているからといって、交際相手の体を傷つける権利はありません。

また、精神的に追いつめられることもデートDVです。
身体的暴力を受けることを理由に別れ話を切り出すと、「別れたら自殺する」もしくは「別れるならお前を殺す」などと言って精神的に脅迫されるケースもあります。
相手を精神的に追いつめてまで交際関係を続けているのは、デートDVに他なりません。

他にも最初はヤキモチのような軽い束縛だと思っていても、徐々にエスカレートする社会的暴力を受けるケースがあります。
常に連絡を取ろうとされたり行動を逐一報告しなければならない、友人と会うことまで制限されるなど、自由を奪われているなら立派なデートDVです。

勝手にお金を使う、もしくはお金を渡さないなどの経済的な暴力や、合意がないのに性行為をするなどの性的暴力もデートDVです。
少しでもおかしいのではないかと感じたら、DV相談窓口に電話しましょう。
「自分への愛情の裏返しなのではないか」、「自分が悪いから暴力を受けても当然だ」などと考える必要はありません。

交際しているとは言っても、相手は別人格であり尊重すべきです。
暴力をふるうことを正当化する理由はどこにもありません。

デートDVする人とは

デートDVする人は、決して怖そうな人とは限りません。
むしろいい人に見える人も少なくありません。
デートDVをする人の中には、頭では交際相手に暴力をふるってはいけないと分かっている人もいて、服を着たら隠れる場所にのみ暴力をふるう人もいます。
暴力をふるった後に一変して優しくなったり、お酒を飲んでいたから覚えていないと開き直る人などさまざまです。

デートDVをする人に言えることは、一度暴力を振るい始めると、気に食わないことがあった際に再び暴力を振るうということです。
そうするうちに暴力が日常化していきます。
おかしいと思った時点で距離を取り、DV相談窓口に電話しましょう。